相続財産とは

“相続財産(遺産)” にはどのようなものが含まれるのでしょうか?

大きく分けると、現金、預貯金、不動産、株式などのプラスの財産(積極財産)と、負債(借金)や保証債務などのマイナスの財産(消極財産)があります。

相続が開始したらできるだけ早めにこれらの財産の全貌を把握する必要があります。というのは、相続税の申告は、被相続人が死亡したことを知った日(通常の場合は、被相続人の死亡の日)の翌日から10か月以内に行うことになっているからです。

積極財産には、もらう権利はあるものの実際にはまだ受け取っていない年金などが含まれますし、消極財産には、被相続人が亡くなる前に利用したサービスで未払いの代金などが含まれます。

さらに相続人が把握しづらいことがあるのが、被相続人が自宅以外の事業所で個人事業を営んでいた場合です。営業や金融関係の通知は事業所宛てに送られていたでしょうし、銀行口座も日常の生活費とは別に屋号付き口座があったりします。これらを把握して遺産目録が出来れば遺産分割の方向性や相続税の試算にとりかかることができます。